「実践経営術」エッセンシャル/第1回「変わり続けなければならない」

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 「第一回 変わり続けなければならない」


新たなことに挑戦することは、相応の怖さがあります。何もしなければ失敗をすることなんてありませんが新たなことに挑めば失敗の可能性もあります。そのような中、新たなことに挑戦することが重要だと言われますが、なぜ、リスクを冒してまで変化に挑まなければならないのでしょうか。
経営者が新たなことに挑戦しなければならない理由は4つあります。

 

 

■イノベーションが必要な理由

1.経済の衰退

2.スピードの速さ

3.ライバルの増加

4.同じサービスでは満足しないお客様

 

 

 

1,経済の衰退

一つ目の理由は経済が衰退していることです。かつての日本経済のように右肩上がりの成長社会における企業経営では、外部環境と内部環境に目を配り、マネジメントをしっかりと行うことで、ある程度の成長が見込めました。経済自体が大きくなっていったので、リスクを負い、特別なことをやらなくとも、確実な商品やサービスを安定的に提供することに主眼を置けばよかったのです。ところが、現代は経済が成熟し、成長がマイナス(衰退)もしくは伸長したとしても鈍化してしまっています。そのような中で今までと同じことをしていては必ず衰退してしまいます。下り坂の経済の中で同じ場所に留まることは必敗の法則なのです。

 

 

2,スピードの速さ

二つ目の理由は世の中のスピードが速くなったことです。現代のようなスピード社会では、外部環境の変化が速く、大きいのが特徴です。新たな技術やテクノロジーが次々と開発され、私たちの生活は一変してしまいました。私たちが手にしている製品やサービスの中には数年前には考えられなかったことや否定していたようなものさえあります。さらに注目すべきは「人の考え方」です。少し前に「良い」とされていたものが真逆の「悪い」とされることさえも多々あります。そのように外部環境が目まぐるしく変化していく中で、私たちの商品・サービスは短期間で色あせてしまい、気がついたときには競争力のないものになってしまいます。

 

 

3,ライバルの増加

三つ目の理由はパイが大きくなっていかないのにライバルが増えたことです。現代の消費者は既に最低限必要なものは手に入れていると考えて良いでしょう。一昔前のように必要なものが買えずに長い間欲求が滞在していることが少なくなりました。したがって、以前のように市場規模が大きくなることが少なくなりました。また、今持っている以上のものや新たなもの、買い替えのニーズやウォンツを狙うにしても、同じような商品・サービスを取り扱うライバルが多く存在します。成長していない経済を多くのライバルが取りあえば、今までよりも苛烈な競争を生み出すことは自明の理です。近年のITの発達は大量の情報を短時間に伝えますので、消費者の選択の幅は大きくなっています。情報化社会になってますます私たちのライバルは増えました。

 

 

4,同じサービスでは満足しないお客様

四つ目の理由はお客様が既存の商品やサービスだけでは飽きてしまうことです。人は前回と同じ商品や前回受けたサービスでは満足しない傾向があります。どんな素晴らしい商品・サービスやビジネスモデルを有していたとしても、いつまでも同じことをやっていては必ず飽きられてしまいますし、徐々に顧客満足が低下していってしまいます。したがって、常に新たな商品・サービスを導入し続けなければなりません。もちろん既存の商品やサービスを上回るものを常に出せれば良いですが開発が追い付かないのであれば、バリエーションを増やし,目先を変える程度でも構いません。自動車で言えば、フルモデルチェンジが難しくともマイナーチェンジを施していく感覚です。仮にそれも難しければ新たなオプショナル商品を開発しても良いかもしれません。仮に現在の事業が好調だったとしても、中核事業を惰性に任せてはいけません。「現在の中核事業が今後もその原動力を維持できるのか」「それを続けていく情熱はあるのか」を問い続ける必要があります。

 

 

何もしないことがリスク

すなわち、成熟社会の中での経営は下りのエスカレーターに乗っているようなもので、何もしないことは衰退を意味するのです。旭化成の宮崎輝氏は「いかなる大企業とはいえ、5年間、何ら思い切った手を打たず、現状に満足し続けていれば、あっという間に傾いてしまう」と言っています。つまり、「何もしなければ5年後には没落してしまう。前例踏襲を続けて新しいことに何も挑戦しないということ自体が大きなリスクだ」ということです。何もしなければ衰退していくのであれば、むしろ果敢に新しいことにチャレンジする姿勢が重要です。常に経営に変化を与え続けなければなりません。変化することに抵抗があるのであれば、むしろ変化を常と思うことが肝心です。変化していた方がむしろ安全なのだと考えることです。変化していることが普通で、変化していかないことが異常なのです。経営をしている以上、私たちは常に変わり続けなければならないのです。

 

 

チェンジリーダー
また、ひと昔前には、外部環境の変化に対応することが肝心だと言われてきましたが、経営環境が短期間で大きく変わる現代では、変化に対応するだけでは不十分です。むしろ、「変化を創りだす」存在、すなわちドラッカーの言うところのチェンジリーダーにならなくてはなりません。自ら、変化を作り出し、自分に有利な土壌、いうなればデファクトスタンダード(業界基準)を作り出すのです。例えば、市場でサラダ材が売れてきたいのでサラダに入れるものを用意するのではなく、鍋などに入れていた水菜のような野菜をサラダ用にし、生で食べるといった新たな付加価値を提供した方が大きなイノベーションにつながります。いち早く、広めてしまえば、それが基準となり展開していきます。また、先行者利益も大きなものとなるでしょう。

 

 

 

 

 

「実践経営術」エッセンシャル/第1回「変わり続けなければならない」 への1件のコメント

  1. 遠藤友紀雄 /㈲西屋旅館 代表取締役

    メルマガ発行おめでとうございます。
    この2月に貴著「実践経営術」に出会い、まさしくわが社(自分)が直面している
    課題の解決に役立つものと思い、取り組んでおります。
    エッセンシャル版も期待しております。

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